高校留学のメリットとデメリットは?
とても華やかなイメージが強い高校留学、親元を離れて海外生活をし、勉学や交流に励むものです。そんな高校留学を目指す際、ぜひ知っておきたいのがメリットとデメリットです。
高校留学とは
高校留学は私費や学校、国の機関を利用して行う留学で、対象は高校生です。
他にも語学留学や春休みなど長期休みを利用しての留学方法もありますが、高校留学は休学や編入して、実際に現地の高校で授業をうける、そんな方法とされています。親元を離れて日本からも離れ、遠い海外の地で学ぶことは本当にたくさんあります。
留学と聞くと華々しいもののように感じられるかもしれませんが、苦労もたくさんあります。
ここでは高校留学におけるメリットとデメリットについて紹介いたします。
高校留学する際に決めておきたいこと
高校留学を準備するときに決めておくべき事項があります。
まずは目的、とにかくここが大事です。
曖昧な目的で留学してしまうとほとんどの場合失敗してしまいます。
そうならないようにするために、自分の中で強い目的をもっておくのをおすすめいたします。
異文化コミュニケーションがしたい、勉強がしたい、どんな目的でもいいので、留学生活を有意義にできるような、そんな目的を持っておくのが重要です。
そして他にも、行きたい学校や国の情報集めをする必要があります。
留学において必要なことはカウンセリングセンターにて相談すると安心です。
サポートを受けつつ計画をし、そして十分な準備を整えてから高校留学に臨めます。
海外でしかできない体験を存分に楽しめます。
高校留学のメリット
高校留学は苦労が多いものの、とてもやりがいのある挑戦です。
ここではそのメリットについて紹介いたします。
・英語の習得がしやすい
日本でも英語教育はありますが未熟で、そして言語であるこれは使ってようやく身についていきます。
そしてその環境に身を置けるのが留学で、現地の英語に触れて実際自分の英語力を伸ばしていける、そんな環境です。
日常的に英語を使用している国にいくことがほとんどである留学、まわりにはネイティブ英語があふれており、日本で英語を学習するよりもかなり深い理解を得られると期待されています。
実際高校留学の終了後、語学力テストを受けると能力が向上しています。
特に多感な時期である高校時代の一年だけでも海外で過ごすと吸収も良いので、そこがメリットとされています。
英語学習において大人になっても有効とされているのが実際に使い、そして聞くことです。
全くわからない状態であってもなんとなく聞いていき、知っている単語だけで会話していくうちにまずは耳が慣れてきます。
高校留学はまず留学準備段階で語学力の向上を目的とした講座を受講したり、あるいは現地で特別授業を受けて語学力を培っていきます。
そうしたサポートを受けながら現地の人間と交流するため、多感な時期である高校生はその語学力をより伸ばしやすくなります。
自然な英語を習得するにおいて高校留学はとてもいいものなのです。
・進路の選択肢が広がる
海外の教育を受け帰国した場合、大学の進学がしづらい、というデメリットを挙げられている場合がありますがけしてそんなことはないようです。
進路においてデメリットがなく、むしろメリットがあるとされています。
日本に戻って大学進学する場合、帰国子女枠を利用します。
国際関係の学部を受験する場合、高校留学経験に着目され、有名外国語大学への進学を果たした人もいます。
また日本だけではなく、海外の大学も選択肢の一つです。
高校留学には海外の大学受験を視野にいれたものがあります。
日本にだけ大学があるわけではないので、海外の大学も視野に入れることで選択肢は実質広がっている、という見方が可能です。
高校留学中は自信がつきやすいもの、そのまま思い切って大学も海外に進学する、とい決意ができる、そんな世界を広く見る視野もこの将来の可能性を広げる要素になるといえます。
・度胸と自信が得られる
高校留学は興味も大きいですが、やはり不安が多いものです。
そこを思い切って海外に出て、そして親のいない遠い土地で自立して暮らす、というのは自分に自信を持てる理由になります。
きちんと専門の機関があるため、どうしようもないことを相談することはできますが、基本的に自分でトライ&エラーを繰り返し、留学生活を過ごします。
ホストファミリーとの交流、友達との交流、異文化に触れて全然違う価値観に触れていく……そうした行動を経て得られた経験は何にも代えがたい糧です。
小さいことも大きいことも自分で決断し、進んでいく、そこには自信が必要です。
その自信をつけるために高校留学は非常に役だつものとされています。
・友達が増える
留学の目的として挙げられていることが多い友達に関すること、ささいなことのように感じられるかもしれませんが大きなメリットになり得ます。
友達を増やすための留学、それはコミュニケーションを盛んにしていくということになります。
その心構えは物怖じしない性格を作り、交友関係を作るために語学力が鍛えられます。
全然違う文化や価値観を持っている友人ができると、自分自身に柔軟性が生まれ、もしこれから海外の人物と取引する必要が出てもうまく対応できるようになるかもしれません。
また、友達は一生の宝物になり得る存在です。
留学期間が終わっても、その後に交流できるような相手ができればとても素敵なことです。
特にいまはスマホやパソコンの普及で、つながりを保たせやすいという良さがあります。
その時だけの友人ではなく、これからにつながる友人を遠い土地に作れます。
・現地だからこその勉強ができる
教育水準が日本より高い国はたくさんあります。
そしてそういった国の学校に留学することで、より有意義な勉強ができる環境に身を置けるのです。
留学がしやすく、それでいて教育水準の高い国がありますのでぜひ探したいところです。
中には世界的にレベルの高さを認められている国もありますので、チェックがおすすめです。
留学にはこれらメリットがたくさんあります。
これらメリットを十分活かせるかどうかは自分次第ですが、うまくやり遂げた先には素晴らしい結果が期待できます。
高校留学のデメリット
メリットが多い高校留学ですが、デメリットを知っておく必要があります。
必ずしもいいことだけではないので、よく比較してから決定をおすすめいたします。
・お金がかかる
留学は学費だけではなく生活費も必要です。
それらを私費で出す場合、年間で大体300万円程度の費用が必要とされています。
留学する国の物価によっても異なりますので変動はありますが、無理な留学は費用面で結果的に苦しい未来が待っているため要注意です。
高校生のタイミングで留学させ、大学に入る費用がない……ということはないように余裕を持った資金繰りが必要です。
・途中でやめるのはおすすめできない
絶対にやめられない、というわけではありませんがその場合最終学歴が中卒になってしまうリスクがあるのが高校留学というものです。
その場合留学で将来の選択肢を広げるはずが、狭めてしまうことになります。
高校中退と同じ状態になってしまう可能性があるため、途中で留学をやめてしまうのはけしておすすめできません。
本来親と一緒に暮らしている年齢である高校生、もちろん留学エージェントやホストファミリーもサポートしてくれるかもしれませんし、親御さんとの連絡もできないわけではありません。
ときに帰りたいという気持ちになっても最後までは投げ出さない、そんな覚悟を持たないと人生において大きなデメリットが出てしまいます。
やり遂げた後には強さとたくましさがしっかり培われています。
・言葉や文化が違う
行っただけでは友達ができないので、しっかりコミュニケーションをする必要があります。
日本では特に交友関係に悩んだことがなくても、留学生活でさまざまな壁に当たることがあります。
この原因が文化や言語の違いであることが多いでしょう。
日本と現地は国が違うので、これらが大きく違っていても不思議ではありません。
日本にいる時よりも、もっと努力し、友達を見つけていく必要があります。
孤独感を留学エージェントに相談するケースは多いので、もし自分もそうなりそうであったら事前にアドバイス例について聞いておくのもいいかもしれません。
・常に防犯意識を高くもっておかなければならない
日本では飲食店でバッグを籠にいれておくのをすすめられるなど、比較的ゆるい防犯意識となっています。
しかしこれは日本だからこそできるものであり、海外でこんなことをしてしまうと国によってはすぐに置き引きの被害にあいます。
世界的に見ても最高レベルである日本の治安の良さ、他の国はそうではないので、しっかり自分の手荷物の管理等しておかなければなりません。
落とし物をしたら警察に届ける、が常識ではない国だってあります。
もし不安であれば治安がいい国をしっかり調べて、そこを留学希望先として考えておくといくらか安心です。
留学特有のデメリットがありますが、これらを乗り越えられるかどうかはその人の自身のガッツによります。
留学前であればもう一度よく考え、これらを念頭において留学に臨みたいところです。
もし不安な部分があれば、家族でももう一度話し合いをし、しっかり決意を固めておくのをおすすめいたします。
留学の種類について
高校留学には私費留学と交換留学があります。
それぞれメリットとデメリットが異なるので、ここで紹介いたします。
・私費留学
こちらはカウンセリングセンターなどに相談しつつ、留学を目指すものです。
自分で行きたい国を選び、行きたい学校を選べます。
さまざまな条件をクリアしていかなければならないので、必ずしも希望通りにいくとは限りませんが、自由度が高い方とされています。
ただし私費ということで留学にかかる費用が高いです。
費用に余裕を持って臨むべき留学方法となっています。
・交換留学
こちらは国や学校が費用を負担してくれる留学方法で、高校留学したいと思っていても費用に余裕がない、そんな人にメリットが大きい留学方法です。
ただし行ける国や学校はあらかじめ決められており、そして私費の場合特に制限がないものの、交換留学の場合は最長でも一年と期限が決められています。
そのまま海外の大学を受験したいなどの場合は不向きなので、自分の将来への考えとすりあわせておく必要があります。
どちらも高校留学には変わりありませんが、仕組みが異なります。
自分にあっている方法を選択の上、検討していくのをおすすめいたします。
おすすめの国は?
治安や費用、そして教育水準から見ておすすめな国についてここでは紹介いたします。
留学といえばニュージーランドがおすすめ、ここは英語圏の中でも特に授業料が安く、物価も安いです。
留学生が多い国なので環境が整っており、現地で他の留学生と接する機会が多いかもしれません。初めての海外で不安、という場合はぜひ検討をおすすめいたします。
有名なのはここですが、他にもカナダやアイルランドもおすすめです。
勿論アメリカ、イギリス、オーストラリア、ハワイなども留学生を受け入れていますので、ぜひ話を聞いてどこを目指すかを検討していくのをおすすめいたします。
過ごす国探しはとても大事なので、しっかり情報集めをしたいところです。
高校留学のメリットとデメリットについてのまとめ
どうしても海外ドラマのイメージが先行してしまい、想像と現実の違いに苦しむことがあるのが高校留学です。
それもそのはずで、留学は現地で実際に滞在し、勉強が目的です。
そこには人間関係もあり、シビアな学習もあります。
華々しい場面はそうないものと思ってまずは自分ができる努力をするのが大事です。
しかし、海外ドラマで見たようなことを出来る時もあれば、友達が出来ればとても有意義な生活を遅れます。
ホストファミリーとの共有スペースで過ごすひとときも異文化に触れる絶好のチャンス、好奇心を大事にしてぜひ楽しんでいきたいところです。
現実的な話をするとメリットもデメリットもありますが、高校留学で得られた経験は成長において素晴らしいものばかりです。
現在検討している場合は専門のスタッフにしっかり相談の上、素晴らしい留学を目指せるのが理想です。